リップスラーのコツと練習方法【金管楽器初心者必見】
リップスラーって、どういう練習をしたらいいのかな~?
何かコツはないかな~?
毎日、基礎練習でリップスラーをやっているけど、なかなかうまくできない。。。
教則本通りやっても、難しくてなかなか進まない。。。
リップスラーは嫌い!!
この記事では、そんなお悩みを解決します。
こんにちは!ポジティブ先生です。
私は、音楽大学卒業後からプロのトロンボーン奏者としてオーケストラや吹奏楽トレーナーなどをして活動していました。
今回で、ブログを初めて6記事目になります。
過去の記事では、楽器の基礎練習について書いてきました。
今回は、リップスラーの内容です。
「楽器が大好きで練習しているけど、なかなか上達できない。今壁にぶちあたっている。」という人にこそ読んでほしいと思います。
それでは、本題に移ります。
【リップスラーについて】
リップスラーとは「金管の奏法において、同じ指やスライドによって違った音を出す。タンギングを使わずに唇の動きや息のスピードで音を動かす奏法。」のことを言います。
金管楽器の人にとっては、基礎練習で必ず練習する内容ですね。
ただこれが難しい。
みなさんは、「リップスラー練習で何に悩まれていますか?」
例えば、「音の上行系の時はやりやすいけど、下行系は苦手」
「音が変わるときにアンブッシュア(口)が動いてしまう」
など、リップスラーの練習だけでも悩みはあると思います。それでは、その悩みの解決方法のコツを解説しますね。
【リップスラーのコツ7選】
1.やりやすいパターンから練習しよう!
どの教則本にも、見やすさが大切なために書かれています。練習するための順番ではないということです。私は、中学生のころ知らなくて順番通りに練習していました。
苦手なパターンから練習すると、口にいらない力が入ってしまったり、変なクセがついてしまったりしてしまいます。
やりやすい音域、パターンから少しずつ難しいパターンに変えて練習していってください。
2.マウスピースを吹いてからやってみよう!
ピアノやキーボードがあれば、今から吹こうとしているリップスラーの音を聴きながら正確な音程でマウスピースで吹こう。(タンギングはしないように)
その練習をしてから楽器で吹くと、楽器に頼らず吹けるので凄く吹きやすくなっています。
大切なことは、「頭の中で鳴っている音→マウスピース→楽器」
全て繋がることができれば、バッチリです!これを忘れないようにしましょう。
3.音階練習の延長!
鏡で自分の口を見ながらBdorを吹いてみましょう。
例えば、Bdurで下のBからBCDEsFと順番に上がったときにアンブシュアは変わっていますか?
多少は変わっても、大きく動くことはないと思います。
次は、下のB→Fの往復のリップスラーをしてみましょう。その時にアンブシュアが同じであればOKです!
リップスラーの時だけ、動きが大きくなる場合は無駄な動きをしています。
鏡を見ながら音階練習→リップスラーをやるとアンブシュアも安定していきます!
4.クレシェンド・デクレシェンドでやってみよう!
上行するときはクレシェンド、下行するときはデクレシェンドで練習してみてください。
多少音が雑になっても大丈夫です。
上行系や下行系でどちらかが苦手という場合は、息の量に問題があることが多いです。
この練習を1週間ほどすると、かなり楽にリップスラーできるようになります。
5.タンギングを入れてみよう!
この練習は、1~4のコツが掴めてスムーズにリップスラーができるようになってからやりましょう。
例えばBFBFBのリップラーをやった続きに、同じ音列でアクセントをつけて練習してみてください。
これができるようになると、最小限のアンブシュアの動きで曲が吹けるようになっていきます。すべてのリップスラーのパターンで練習してみましょう。
6.スライドやトリガーを使おう!
楽器で正確な音程で吹くには、リップスラーをするときでもスライドやトリガーは必ず
動かしましょう。ただ、今吹いている楽器のクセが分からないとできないので各音の音
程を調べて覚えてからにしましょう。
7.バランスよく練習しよう!
どんな練習でも、苦手だからと言って練習しないのもいけないし、やりすぎもよくありません。
例えば、毎日の食事と同じです。偏った食生活はいくら良いものを食べても体には悪いです。
ロングトーン30分したらリップスラー30分くらいの割合がベストです!
なんでも、毎日の積み重ねが大切なのでバランスを大切に良い練習を日々重ねましょう。
【リップスラーの効果】
・柔軟なアンブシュアになり楽器が吹けるようになるのでバテにくくなる。
・曲で難しい跳躍が出てきても平気になる。
・高音域が吹けるようになる。
・音程がよくなる。
・クリアなタンギングができるようになる。
【最後に】
今回の記事の内容は、基本的なことばかりです。ぜひ、毎日の練習に取り入れてみてください。
1週間もすれば、リップスラーが得意になっています。
ただ、忘れてはいけないのは基礎練習は自分の音楽表現の幅を豊かにするためにあります。
すべでの基礎練習が、音楽表現につながるという意識を持って練習しましょう。
そして、曲を吹くときは基礎の延長だという意識を持ちましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
みなさんの楽器人生に少しでもお役に立てると嬉しいです!