金管楽器奏者がハイトーン(高音)を吹けるようになるための教科書
- ハイトーン(高音)の練習方法が知りたい
- 練習しても、なかなか成果が出ない
- 吹奏楽部でハイトーンを楽に吹いてモテたいな~
この記事では、このような悩みを解決します。
こんにちは。ポジティブ先生です。
現在は、中学校の音楽の教師・吹奏楽部の顧問をしています。
この職に就くまではプロのフリートロンボーン奏者として活動していました。
「金管楽器奏者がハイトーンをだすための教科書」
【ハイトーンの魅力】
みなさん、ハイトーン憧れますよね。
楽器を練習していて、自分の横で楽に吹いている人、演奏会などでハイトーンを吹いている人って格好よく見えますよね!
私も中学生のころ、ハイトーンを吹ける先輩はファースト(パート)を吹かれていました。
それがうらやましく思い、3年生までには絶対に吹けるようになりたい!どうやったら吹けるのか色々と悩んでいました。
【ハイトーンの練習の前に】
ハイトーンの吹き方は、練習だけずっとやっても吹けるようにはなりません。
やはり、考え方やコツを知ってから練習することが大切です。
今から説明することを意識して練習すると必ず吹けるようになりますので、覚えておいてくださいね!
1イメージ
イメージがないと理想のハイトーンを吹くことができません。
例えば、勉強をするときに教科書がないのと同じです。教科書がなかったら勉強する時、大変ですよね!
自分の好きな音を明確に持つことが吹けるようになるための近道です。
YouTubeでもCDでもいいので、好きな音を探して聴くようにしましょう!
2吹けると思うこと
ハイトーンの練習をするときに、吹けるようになった自分をイメージしましょう。
楽器以外でも同じですが、苦手意識を持ってしまうと吹けるようにはなりません。
「私は、ハイトーンが得意!!」
思い込んでから練習しましょう!そう考えられると結果は違ってきます。
あと、「高い音」って思いこまないようにしてくださいね!
3マウスピース
ハイトーンを吹くために、「マウスピースを変えようかな」と思ったことありますか?
もちろん、マウスピースを浅くすると多少は吹きやすくなります。
しかし、初心者の方がこのようなことをしてしまうとデメリットもあります。
中音域より下の音が響きが薄くなる。標準のサイズではハイトーンが吹けなくなってしまいます。(これは私が経験しました。泣)
まずは、今使っているマウスピースで吹けるようにしましょう!
4アンブシュア
アンブシュアは、すごく重要になります。
ただ極端な話ですが、鼻で吹いて理想のハイトーンが吹けるなら、それでもOKです!
でも、世界中探してもそのような吹き方の人は、いないですよね。
やはり、最低限意識することがあるので覚えておいてください。
まず横に引っ張らないように注意してください。ある程度の音は吹けても、豊かな響きで吹くことは困難です。
アンブシュアは、ストローを吸うときの口のように、口を中央に寄せる意識と反対に外に引っ張る意識をもってください。このバランスが大切になります。
もう一つ考えなければいけないのがダブルアンブシュアについてです。
ダブルアンブシュアというのは、ハイトーンを吹くときのアンブシュアを作ることです。
初心者の方は、ハイトーンを吹きたくて無理やりアンブシュアを作って吹いたことがあると思います。この吹き方でも、理想の音が吹けて曲でも自由に吹けるのであれば問題ありません。
ただこれができる人は少ないかと思います。
次の章では、ダブルアンブシュアを使わずにハイトーンが吹けるようになる練習方法を書いています。
【練習方法】
ここからは、具体的にハイトーンの練習方法の紹介をします。
先に書いておきますが、ハイトーンをすぐに吹けるようになるような魔法の練習方法は残念ながらありません。ただ毎日、ここに書いてあることを練習していくと必ず吹けるようになってきます。
ただ、これだけは、注意しておいてくださいね!
しんどくなったら必ず休憩をはさんで練習するようにしてください。
ハイトーンばかりの練習にかたよってしまうと調子を崩してしまいます。バランスよく練習してくださいね。
1低音域のロングトーン
チューニングB♭のオクターブ下のB♭から、自分の出せる最低音までPPでゆっくりとロングトーンをしてください。
- 口全体を振動させるのではなく、口の先端1点を振動させて吹いているイメージをもってロングトーンしましょう。
- お風呂に入っているつもりで、ゆっくりとしたブレスをイメージしましょう。
- PPなので体にいらない力が入らないように気を付けてください。
2中音域から広げていく
一番吹きやすい音から練習していきます。
例えば、チューニングB♭が楽に吹けるようなら次の形で練習してみてください。 音量はフォルテで、それぞれ2拍レガートで、B♭~H~B♭、H~C~H、C~D♭~C のように、半音で自分の限界まで上がっていきましょう。
- フォルテで吹くので最初はしんどいですが頑張ってください。
- 最初のB♭の響きをキープしましょう。
- 半音で上がるのでアンブシュアを変えすぎないように意識してください。 (ハイB♭くらいでアンブシュアを閉じすぎていると、それ以上の音域は厳しくなります。)
- 高音域は、高層ビルを下から見上げているイメージではなく、ビルの5階くらいから見下ろしているくらいの感覚で吹きましょう。
3スケール練習
この楽譜の形で、全調スケールで半音ずつ上がっていきましょう。
テンポは一息で行ける速さで練習してください。
- 最後の音は、しんどくても必ず4拍キープしてください。(途中でやめないようにしてくださいね!)
- 最後の音に向かってクレシェンドしてください。そして息の量を増やしていきましょう。
- 2の練習と同じでアンブシュアを変えすぎないように注意してください。
4リップスラー
【最後に】
最後までお読みくださり、ありがとうございました。