管楽器のスランプからの脱出方法7選【スランプは必ず抜け出せます】
- 「急に音が出なくなった」
- 「アンブシュアがわからなくなった」
- 「タンギングがつけなくなってしまった」
管楽器をやっていると、このようなスランプに陥ってしまうことってありますよね。
この記事では、このようなスランプを解決します。
具体的に、原因と脱出方法を書いていますので参考にしてくださいね。
こんちは。ポジティブ先生です!
私は、音大卒業後プロのトロンボーン奏者として活動していました。今は、中学校の音楽の教師、吹奏楽部顧問をしています。
私は、学生時代に約2年間のスランプに陥って楽器の夢もあきらめかけていた時期がありました。しかし様々な方の助けがあり何とか抜け出すことができ、プロとして活動することができるようになりました。
今、この記事を読まれている方も、スランプに陥って困っている方だとおもいます。
この記事を読んで、実行してもらえると必ずスランプは乗り越えられるので、安心してくださいね。
それでは、本題です。
「管楽器のスランプからの脱出方法7選」
【スランプとは】
管楽器奏者にとってのスランプとは、ただ調子が悪いだけではなく今まで簡単にできていたことが急にできなくなってしまうことをいいます。
例えば
「音が、ある日突然カスカスな音になってしまう」
「急にタンギングを突くのがこわくなってできなくなる」
「楽器の吹き方がわからなくなる」
「急に高音がでなくなる」
など、症状はたくさんあります。
このような状態になってしまうと、そのことばかりが気になりますよね。
そして前の音に戻そうと、かたよった練習をしてしまい正しい奏法が何なのかわからなくなってしまいます。
例えば、スランプの時に人前で演奏するとなると最悪ですよね。
ヘタな演奏はできないと思い必死になって吹き方を探ってしまいます。
そうなると、どんどん調子が悪くなっていき最後には、人前で吹くのが嫌になり「楽器が楽しくなくなる」「もうやめたくなる」まで落ち込んでしまいます。
【スランプになぜなるの?】
もちろんスランプになるのには原因があります。この原因さえ分かっていれば解決方法も見えてきて、今後スランプに陥ることがなくなります。
今から紹介しますが、ぜひ自分でも客観的になって考えてみてくださいね。
1体調不良
体調が悪い時に無理して楽器を吹いてしまうと、練習に集中できなくなってしまったり、深いブレスができなくなってしまったりしまいます。
例えば熱があるときに吹くと、頭は「ボー」として吹くのがやっとになりますよね。
あと、口内炎ができてしまった時などつらいですよね。無理して吹いてしまうので、調子が崩れていきスランプに陥ってしまいます。
2ウォーミングアップ不足
合奏までの時間がない時や、今日は調子が良いからといって、おろそかにしてしまった場合にウォーミングアップが不足してしまいますよね。
これが、かなり危険です。(私は、これで2年間ものスランプに…泣)
例えば、朝起きてすぐに全速力で長距離を走っているのと同じです。そうなると、足や体を痛めるのは当然ですよね。
楽器を吹くときも、準備体操なしではケガをしてしまいます。
3いらないことを考える
練習する前に、誰かと喧嘩をしたり大きな悩み事がある場合は、練習に集中できないですよね。そのうえ、気持ちが落ち込んでいると良い練習ができるわけないです。
そして、その気持ちのまま集中しない練習を長時間してしまうとダメな奏法が身についていきスランプになっていきます。
4他人の目を気にする
これは、中高生の部活でよくあることです。
自分の横で後輩が練習していたりすると
「ヘタな演奏をするとバカにされる」「先輩としての威厳がなくなる」
など、いらないことを考えてしまいますよね。そして、得意な練習ばかりしてしまったり、無理をして高い音ばかり吹いてしまったりしてしまいます。
結果スランプになります。
5休み明け
1日や2日休むと、口の疲れがとれて楽器が吹きやすくなる場合があります。
そうなった時に、調子に乗って吹きすぎてしまいますよね。
これが、今の自分の楽器の実力だと勘違いしてしまいます。泣
【脱出方法7選】
それでは、具体的に脱出方法を紹介します。
簡単な話ですが、先ほどの章のスランプになる原因を気をつけると大丈夫ですが、なってしまったからには仕方ないですよね。それでは、今の自分を客観的に見ながら読んでくださいね。
1吹かない
スランプになると、もう楽器のことを忘れて1月ぐらい吹かないようにして気持ちをリフレッシュさせましょう。
ただ、吹かないのは学生の方や社会人で楽団に入っている人など難しいですよね。
2~3日だけでも休むと多少変わりますよ。
スランプの時に休むというのは難しいですよね!「休む勇気」を持ちましょう。
2基礎練習にもどる
「基礎に戻りなさい」という言葉はよく聞くと思います。いつもやっている基礎練習を振り返り、1つ1つの練習の意味を考えて基礎を中心に練習してみましょう。
ただ注意しなければいけないのが、かたよった練習をしてしまうことです。
よくあるのが「音がカスカス」だからといってロングトーンばかりしてしまう。
「タンギングがうまくいかない」からタンギング練習ばかりしてしまう。
このような練習をしてしまうと、スランプ状態の奏法を繰り返して練習してしまうことになり、ダメな癖がついてしまいます。
必ず、どの練習もバランスよく何のための練習か考えて基礎練習をしてくださいね。
3歌う
楽器の「ツボ」からずれてしまって練習していると、どんどん調子は悪くなっていきます。逆に「ツボ」に当てる意識を持つと調子は良くなっていきます。
その方法は、基礎練習で「今から吹く音を歌う」ことです。
まず、声に出して歌い正しい音程を頭にイメージします。そして金管の場合は、マウスピースを吹く、そして楽器で吹くというふうにすると、楽器が楽に鳴ってくれるようになります。
上手な楽団では、よく歌ってから楽器を吹きますよね。これは凄く効果的な練習方法です。ぜひ、スランプを乗り越えても練習に取り入れると良いですよ。
4自分の実力
スランプになると誰もが、前の吹き方がどうだったのか考えますよね。
そして、前の吹き方に戻そうとします。実は、それが大きな間違いです。
スランプになった今の音を「自分の実力」だと思うことです。
そして、前の吹き方に戻そうとするのではなく新しい奏法を身につける練習をしてください。
例えば、ヒヨコは苦しくても卵の殻を割って出てきますよね。それが卵の殻を割る途中に、苦しいからといって殻に戻ってしまうと殻は傷ついたまま成長できなくなってしまいます。
今が「自分の実力」そこから成長させる気持ちで練習すると気持ちも前向きになり、スランプから抜けられた時には、前の自分より上手くなっています。
5楽しむ
スランプになると、楽器を楽しんで吹くことなどできないですよね。
どうやったら調子が戻るのか悩みながら吹いていると思います。
その時に、好きな曲を奏法のことを考えずに自由に吹いてみましょう。
方法は、「絶対に奏法のことを考えない。自由に楽しむ」ことです。
だまされたと思ってやってみてください。
楽器を吹くための、大切なことに気が付くことができます。
6練習ノート
毎日の練習を練習ノートに書き自分の練習を分析してみましょう。
このような練習をしたら調子が良くなった、悪くなった。など自分の特徴や癖がわかるようになります。
スランプになると、客観的に自分を見ることが大切です。
練習ノートの書き方は、記事を貼っておくので読んでください。
7レッスン
どうしてもスランプから抜け出せない場合は、レッスンを受けましょう。
プロの方に話を聞いてもらい相談にのってもらうだけで、心もすっきりするし自分に合った練習方法を教えてもらうことができます。
(私は、音大の先生や海外のプロの奏者の公開レッスンなど受けまくりました)
【最後に】
スランプというのは、本当につらいですよね。
ただ、今回の脱出方法は私が2年間スランプに陥り、そこから抜け出した経験をもとに書きました。
みなさんは、この記事を読んで実行すれば私のように2年間もスランプになることはないので安心してくださいね!
今、みなさんが抱えているスランプという壁は、必ず乗り越えられます。
このスランプを乗り越えた先には、今まで以上の技術、知識が必ず身についています。
今は辛いスランプでも、必ず自分にとってプラスとなっていきます。
スランプを楽しんで乗り越えていきましょう!
最後まで、読んでくださりありがとうございました。