チューナーの正しい使い方【吹奏楽初心者必見】
「チューナーの正しい使い方ってどういう意味?」
「チューナーのHz(ヘルツ)って何?」
「毎日練習しているときに使っているけど全然音程良くならないな~。」
「合奏やパート練習で音程悪いと言われる。泣」
この記事を読んで練習すると、音程は良くなりこのような悩みは解決します。
ぜひ、読んで今後の練習改善に使ってみてくださいね。
こんにちは!ポジティブ先生です。
私は、音楽大学卒業後プロのトロンボーン奏者として活動していました。
トロンボーン歴は28年になります。
現在は、中学校の教師で吹奏楽部の顧問をしています。
全日本吹奏楽コンクールでは、指揮者として関西大会金賞受賞。
奏者としては全国大会金賞7回受賞しました。
私が、これまでに奏者として、また指導者として経験してきた役立つ情報を発信していきます。
それでは、本題に移ります!
本記事のテーマ
チューナーの正しい使い方
【チューナーの意味】
普段、私たちが「チューナー」と言っていますが、正式名称はチューニング・メーターといいます。
一般的に、楽器を調律するための電子機器であり、入力されたピッチと基準音の差を視覚化して表示し、それを元に調律を行うものにります。
毎日使うものなので、正式名称は覚えておきましょう!
【チューナーの種類】
主に吹奏楽やオーケストラなどの楽器のチューニングで使われるのは、以下の3つのタイプが多いです。それぞれの特徴を紹介します。
カード型
・薄型で譜面台の上などにおいて練習できる。
・半音階で音の出るものが多い。
・メトロノーム付きである。
・落としても壊れにくい。(これは、私の経験です)
クリップ型
・楽器に装着できる。
・マイクを繋がなくていい。
・小さくて持ち運びが楽。
・打楽器には使いにくい。
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スマホアプリ
・無料で使える。
・最近は正確に測れる。
・スマホの電池消耗が早い。
・中学生は学校に持っていけないので使えない。
どれもメーカーにより特徴や値段は違いますが、カード型を購入する場合はチューナーマイクも購入することをオススメします!
【正しい使い方】
1 個人練習の時
まず基礎練習では、チューナーの針と「にらめっこ」にならないことです。
私もそうでしたが、中高生に多いのがロングトーンの時に音を出した瞬間からチューナーを見てしまうことです。針を真ん中にしようと口や息で操作してしまいます。
その練習をしてしまうと、その時は合っても正しい音程は身につきません。
1.まず吹きたい音をチューナーで鳴らして、音程の響きを覚えましょう。
2.聴いた音程をイメージして楽器を吹く。
3.これで正しいと思えばチューナーで確認。
4.違っていたら、もう一度1~4をする。合っていたら、次は音を聴かずに吹く。
可能であれば、1.2の間に「アー」と歌ってから楽器を吹くと効果的です!
もし、音のならないチューナーの場合は3からスタートしてください。
コツは、「吹いてから確認のために見る」ようにしましょう!
2 パート練習の時
基本は、パートリーダーの人のみチューナーを使いましょう。
合奏や本番ではチューナーを使いません。ここからは、人と音程を合わすことが重要です。
例えば、パートで音程が合わない場合のほとんどが、みんながチューナーを見てしまってることです。
最悪なパターンは、「チューナーの針が真ん中が正しい!私は合っている」となってしまうことです。
チューナーで真ん中は基準なだけであって、ハーモニーを吹く時、ソロを吹く時それぞれ少し高めに吹いたり、低めに吹いたりします。
(その方法は、今後の記事で解説しますね。)
正しい使い方は、どうしても音程が合わない場合、パートリーダー、もしくは主音を吹いている人だけチューナーを見て合わすようにしましょう。
他の人は、その音を聴いて耳で合わすようにしましょう!
3 合奏の時
基本は使わないのが望ましいです。
どうしても、気になるようなら周りの人の音程が全体的に高いか低いかの確認程度にしましょう。
それより、とにかく自分と同じ音を吹いている人を聴いて探し、その音に合わすことです!
【豆知識 ㎐とは?】
みなさんは、普段チューニングするとき何ヘルツでされていますか?
先生から言われたり先輩から言われて442Hzか443Hzで合わされているかと思います。実は、それには理由があります。
1939年に国際標準ピッチA=440Hzが定められました。
それまでは、国によって基準は違っていまたした。またバロック時代のは415Hzでした。例えば現在のCの音を415Hzにすると、半音低いBの音になっていました。
そして、世界的にこれでは大変だということで440Hzに固定しようと定められました。
しかし、海外の有名なオーケストラがピッチを上げたりたことにより、日本でも吹奏楽コンクールなどで基準ピッチを上げることで他の楽団より明るい響きで演奏する団体が全国大会で勝つようになりました。
そのため、どの団体も基準ピッチを上げるようになりました。
現在では、吹奏楽やオーケストラでは442Hz、J-POPなどでは440Hzが基準となっています。
あと、楽器は気温によっても音程は変わるため基準はありますが、そこは楽団や個人によって様々です。
【最後に】
音程は、良い音楽をするための重要な要素です。
チューナーは使い方次第で、必ず音程は良くなっていきます。
みんなで良い音楽を奏でるために正しい知識と使い方を覚えて練習していきましょう。