緊張して練習の成果が出せない時の克服方法8選【本番が楽しくなります】
- 「本番で緊張して練習の成果が出せない」
- 「人前で吹くと緊張してしまう」
- 「緊張しない方法はないのかな」
吹奏楽をしている方、また楽器をされている方「せっかく練習したのに、本番の演奏はボロボロ」このような経験ないですか?
誰もが1度は経験したことがあるかと思います。そして1回どころではないですよね。
この記事では、このような悩みを解決します。
それでは本題です。
「緊張して練習の成果が出せない時の克服方法8選」
【緊張とは自分の味方?】
結論から言うと、緊張には2種類あります。
その2種類とは、「不安」からおこる緊張と、「楽しい」ときにおこる緊張です。
そして「楽しい」ときにおこる緊張は、自分の演奏にとって味方になります。
本番前に舞台袖で「緊張する」などという言葉をよく言ったり聞いたりしませんか?
- 本番上手く吹けるか不安
- たくさんのお客さんの前で吹くのが不安
- ミスしたらどうしようという不安
この時の「緊張」は、誰もが感じてしまいますよね。この緊張は「不安」な気持ちからおこります。これは、演奏にとってマイナスに働いでしまいます。
- たくさんのお客さんに聴いてもらえる
- このメンバーで演奏するのが楽しい
- 今まで練習した成果をだせる
この時も必ず「緊張」はします。しかし全て根本的に「楽しい」時に起きている緊張なのです。一般的によく言われる「良い緊張」の状態になっています。
この良い緊張状態は、自分の演奏にとってプラスに働き味方になってくれます。
【なぜ緊張するのか】
先ほど2種類の「緊張」について説明しましたが、ここでは「不安」からおこる緊張はなぜおこるか説明します。
実は、答えは簡単で「自信」がないからです。
例えば普段の練習で、自分の満足のいく練習や演奏ができていないのに、本番をむかえると凄く不安になりますよね。また、コンクールの場合だと「ミスしたら減点される」などのプレッシャーがかかり緊張してしまいます。
こうなってしまうと、プラスに働く「緊張」に気持ちはなれないですよね。
この「不安」からの緊張をなくすことができると満足のできる演奏になります。
ただ、口でいうのは簡単ですが本当に「不安」をなくせるかが問題です。
次の章では、具体的に克服方法を説明するので、この2種類の「緊張」を覚えておいてくださいね。
【克服方法8選】
1練習量
「練習は、時間より短時間で効率の良い練習をしなければいけない」とよく言われますよね。これは、その通りですが勘違いしてはいけないのは、「練習は短くていいんだ」と誤解してはいけません。
例えば、プロのアスリートの方や吹奏楽の強豪校は、私たちの考えられないくらいの練習量と努力を積み重ねられています。
だからこそ、本番で100%以上の実力を出せるようになります。
内容の濃い練習を、何度も繰り返し練習することが大切です。そして正しい演奏を体に覚えこませるまで練習することです。
そうすることによって、本番では「これだけ練習したから大丈夫!」「自分で練習したことをたくさんの人に聴いてもらいたい!」などという気持ちになれます。
「人の3倍」の練習です!これが「自信」につながります。
2イメージトレーニング
毎日の個人練習で、ある程度練習している曲が吹けるようになったら本番をイメージすることです。自分を緊張させて練習することによって本番は緊張しても平気になってきます。
例えば、楽器初心者の人だったら合奏で一人ずつチューニングだけでも、凄く緊張すると思います。これも、普段ロングトーンをしているときから人前で吹いているイメージで練習すると合奏での緊張はなくなります。
もし、なかなかイメージしても緊張しにくい人は、数十メートルでいいので走ってから吹いてみましょう。そうすることによって、緊張した時と同じくらい息が吸いにくくなり体もかたくなります。
3客観的に見る
本番でも練習の時でも、自分の前にもう一人の自分を置くイメージで客観的に自分を観察してみましょう。
そうすることによって、「なぜ自分が緊張しているのか?」「なぜ吹けないのか?」冷静に考えることができるようになり解決につながります。
特に、練習の時に客観的に見ることにより「今の練習は何のためにやっているのか?」などもわかるようになり、無駄な練習がなくなってきます。
4暗示をかける
本番前に自分に暗示をかけます。「必ず吹ける」「誰よりも練習してきたんだから大丈夫」「私は世界一上手い」など、他の人に言うとバカにされそうなことを、自分の中で思い込むことです。
自分をコントロールすることができると、不安な緊張はなくなるうえに普段の生活で、いろんな場面でも使えるようになります。
5マインドフルネス
マインドフルネス(瞑想)は、普段の練習から取り入れると効果があります。これは、有名な企業・アスリート・音楽家など多くの方が取り入れられています。
方法は、沢山あるので本や他のサイトを見て勉強してみてください。ここでは、強豪校の先生から教わり私の学校でも毎日やって効果があったオススメの方法を紹介します。
まず、楽器を吹く前にリラックスして椅子に座ります。
そして目を閉じて、頭→目→口→首→肩・・・・のように体の上から下まで細かく意識しながら力を抜いていきます。その時に、何も考えず無心になるように意識します。
これを、約5分ぐらいやってみてください。そこから楽器を吹くようにすると、気持ちが安定してリラックスした状態で練習に入れます。そして、普段からマインドフルネスをやっていると、本番前に同じようにするだけで気持ちはリラックスして良い緊張でステージに立つことができます。
6食べ物・睡眠
本番前の前日は、睡眠時間を大切にしましょう。大きな本番の前日は、いろいろ考え事をしてしまい寝にくくなりますよね。
寝不足のまま、本番のステージに立つといつも以上に緊張してしまうことがあります。長時間寝ることはしなくていいですが、いつもと同じ時間は寝るように心がけましょう。
本番前の食べ物は、そのまま演奏に直結します。
オススメは、バナナ・チョコレートです。バナナは、栄養があるのはもちろんですが、すぐにエネルギーに変わるのでいいですよ。
チョコレートは、疲れが取れたり集中力が増します。本番に集中力は必要ですよね。私は、生徒にコンクール当日には必ず生徒にバナナ・チョコレートは配っています。
あと、水分は水がオススメです。お茶やコーヒーなどは、カフェインが入っているので興奮して気持ちが高ぶってしまうので水にしておきましょう。
あと、ステージで喉が渇いてしまう場合は、手の甲にレモン汁を塗っておいてステージ上でこっそり舐めるようにするのもオススメです。
ただ、食べ物や飲み物はアレルギーが合ったり、人それぞれ合うか合わないかは違います。自分で探してみてくださいね。
7本番
本番では、とにかく平常心です。絶対に考えてはいけないことは「いつもより上手に吹こうとする」ことです。このようなことを考えると、ミスした時には立ち直れなくなります。
今までの練習を信じて「いつも通り」の演奏を意識して、「練習」ぐらいの気持ちでステージに立つことです。
そして、お客さんに喜んでもらったり感動してもらったりしてもらうためには、演奏者が楽しむことです。
8経験
本番をたくさん経験することです。いきなり良い緊張で演奏することは不可能です。
毎回の本番で「何が良かったのか悪かったのか」を考えて、次の本番につなげる意識を持つことが大切です。
その積み重ねができると、誰でも「楽しい」緊張で演奏することができるようになります。
【最後に】
「緊張」は、誰もがするものです。その緊張を味方につけて最高のパフォーマンスでステージに立てるように日々練習しましょう。
私は学生の時に、あるソロのコンクールに出場しました。
そのコンクールで「上位入賞」を目指し半年前からずっと練習してきました。
そして、当日。リハーサルまでは完璧に吹けていたのに、ステージに立って1音目を吹いた瞬間、音がカスカスに。そうなったら、曲が終わるまで立ち直ることはなく終わってしまいました。
私は、その本番のあと「今まで練習してきたのは何だったのか」、「練習してきた意味がない」また、「今まで応援してくださった先生や友達、家族に合わす顔がない」と思ったことが今でも忘れられません。
ただ、このような経験があったからこそ、その後の演奏会では同じ失敗を繰り返すこともなく、逆に良いパフォーマンスで吹けるようになりました。
みなさんも、演奏していて悔しい本番を経験することもあると思います。しかし、全て自分にとってプラスになっていきます。
ぜひ、今後の演奏活動の参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。