ポジティBlog

吹奏楽部入門!楽器の練習方法やメンタルから人間関係向上方法など。私の経験も含めてのブログです!

楽器を練習するときにウォーミングアップは必要?

こんにちは。ポジティブ先生です!

私は、高校より音楽を専門的に勉強して、フリートロンボーン奏者として活動していました。今は、中学校教師、吹奏楽部顧問として勤めています。

 

さて今回は、ウォーミングアップのお話です。

 

みなさんは楽器を練習するときに、ウォーミングアップはされていますか?

時間かかるしする意味あるのかな~?

別にしなくても吹けるしいらないかな~?

初心者の方は1度は考えることだと思います。

 

 

 

楽器を練習するときにウォーミングアップは必要?

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先に答えからいうと、絶対必要です。

人間は、朝起きて声を出すときにウォーミングアップしないですよね。また、普段歩くとき、走るときなどもしません。私は生きてきた中で意識してやったこともないですし、やったとしてもラジオ体操ぐらいです。


なぜしなくてもいいかというと、声を出すことや歩く、走るなどは人間が生まれもって必要な行動で、自然と体ができるようになっているからです。

それでは、楽器はどうでしょうか?楽器を吹くために生まれてきた人はいないですよね。 人の体は、生まれもって楽器を吹くような体には残念ながらなっていません。


もし楽器を吹く前に、ウォーミングアップをしなかったら、体や口に変な力が入り、ダメな奏法が体に身についてしまいます。毎日それを続けてしまうと、演奏できない体になります。 (私は、これを3日続けてしまい、大きなスランプに陥りました。泣)

楽器を練習するためには、ウォーミングアップをして練習ができる体を作ることが大切です。

 



具体的にウォーミングアップの方法を紹介します。


*ここからは、中高生の人や楽器初心者の方に向けて書いています。経験者の方やレッスンを 受けられている方は参考までにしてくださいね。



1.体の柔軟体操(3分)


何をする時も同じですが体をほぐしましょう。ラジオ体操でもいいですし、自分でアレンジして短時間(3分くらい)でできるメニューを考えましょう。



2.ブレストレーニング(2分)

 

これは、していない人も多いと思いますが大切です!
前回のブログにも少し紹介しましたが詳しく書きます。

まずは息を吐きる→4拍吸う→4拍息を止める→5拍ですべてはく→4拍息を止める。

メトロノームで四分音符60くらいで、メトロノームがなければ、心の中でリズムを感じてやりましょう。慣れてくると、1拍ずつ伸ばしていくといいです。
これを5回ほどやりましょう。

注意:姿勢を正すこと。腹式呼吸を意識しよう。
ただ、腹式呼吸に関しては難しいので、お腹が膨らむイメージだけもとう。

(また、腹式呼吸についてのブログを書きます)
  


3.マウスピース(5分)


マウスピースは、口をほぐすイメージで低音域~高音域~低音域を自由に吹いていきましょう。もしマウスピースだけが吹きにくい場合は、小指でマウスピースのシャンク の先を半分くらい塞ぐと吹きやすいです。ピアノなどがあれば、スケール などをやってもいいです。

注意:タンギングは使わず、息の流れだけで音域を変えましょう。
マウスピースを吹いているイメージではなく楽器を吹いているイメージで吹こう。


4.半音階(5分)


ここで、多くの人がいきなりロングトーンをしていると思います。特に部活動などでは全体にメニューがあり、例えばマウスピース5分、ロングトーン20分など練習 内容が決 まっている場合もよくあります。

実は、ここでロングトーンをしてしまうと、せっかく マウスピースでほぐした口がロングトーンをすることにより固まってしまいます。5分でいいので、半音階などを使い楽な音量で口をほぐしていきましょう。

注意:マウスピース練習の延長という意識を持とう。



5.ロングトーン(20分)

 

ここでやっと、ロングトーンです。ロングトーンの練習は様々ありますが、吹きやすい 音域、音量から練習していきましょう。
とにかく、音のイメージが一番大切です。良い姿勢、良いブレス、良い音を意識しよう。

注意:目線が大切です。遠く1点をみつめて、そこに音を飛ばすイメージでロングトーン。


6.リップスラー(10分)

 

よく教則本などには、下のBからスタートすることが多いです。
(これは見やすくするためにそのようになっています)
ただ、人それぞれ得意なリップスラーは違います。ウォーミングアップでは、とにかく 自分の得意なパターンから練習しましょう。そこから、少しずつ苦手なパターン、自分 にとって難しいパターンに移していくことが大切です。

注意:間違って苦手なパターンから練習すると変な癖がつきリップスラー自体、嫌いになってしまいます。


7.タンギング(10分)


タンギングは、基本のテヌート、アクセント、スタッカートを中心に吹きやすい音域から練習していきましょう。
特に、低音域の練習をするといいです。テンポはゆっくりからでいいので、シングルタンギング、ダブルタンギング、トリプルタンギングすべて毎日やりましょう。

 

注意:タンギングは舌の運動の練習ばかり意識せずに息の流れが止まらないように意識しよう。
ダブルタンギングやトリプルタンギングは難しいので、練習しない時がないように毎日コツコツ練習を積み重ねよう。


8.スケール(5分)

 

ここまでの練習のまとめです。一番おろそかになりがちですが長調(12音階)を毎日1回は練習しよう。

もちろん、いきなり12音階を練習するのは時間がかかります。
1日1つの調でもいいので覚えていきましょう!12日で全て覚えられます。それができると12音階が数分で1通り練習できます。

注意:スケール練習は、指にばかり意識せずに姿勢や息の流れ、音色なども意識しよう。


      

まとめ


今回は、初心者の方に向けた「楽器を練習するときにウォーミングアップは必要?」というタイトルで基本的なことを書きました。
ただ書いていることは、私自身、高校生になるまでなかなか意識できていませんでした。
紹介した練習方法は合計1時間になっています。
もちろん、日によって、学校によってウォーミングアップに使える時間は違います。できる限り、同じ内容ができるよう時間配分を考えてみてください。
初心者の方で、これだけのことが意識して練習すると必ず上達します!ぜひ、これからの練習の参考にしてもらえると嬉しいです。